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【ゴンジロウ塾】小戸プロジェクト開始

岡部研の拠点であるかやぶきゴンジロウから車で30分ほどした小戸という場所に、茅葺きの母屋を中心とした屋敷群があります。谷戸の地形を切り崩したところに位置し、天水によって成立する4枚の田んぼが広がっています。もともとの住人の方が台風による被害がきっかけで手放し、IT関係の会社の社長さんが購入し、株式会社ふいごファームという農業法人を立ち上げました。しかし、台風での被害の修繕をどの程度おこなうべきかという判断は素人には大変難しい側面があります。そこで、ゴンジロウ塾としては、どの程度の修繕が妥当かということを持ち主の方とともに考えていくために、とっかかりとして屋敷群の1つである2間3間の小屋に手をつけ、茶室として蘇らせることにしました。以前は堆肥小屋として使われており、自然循環を作り出すきっかけとなっていました。自然の代謝循環を再び人間に近づける建築実践を目指すこととなり、10月の茶会という区切りに向けて設計、施工の準備が始まりました。


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